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モンスターを飼い馴らせ

まどみちお

小学生の頃、教科書に載ってたなぁとまどみちおの詩集を立ち読み。

痛く感動した。

「れんしゅう」と「トンチンカン夫婦」を読んだだけだけど。

「れんしゅう」は、人の死が、ほんとうは一大事なのに当たり前のように過ぎていくのは、いつか自分が死ぬときに慌てなくていいように天が練習させてくれているからだ、という詩。

生徒の死からもうすぐ一月。
わたしたちの心は深く傷ついたけど、みんなそれを通り過ぎて日常へと戻っていく。

この事実にわたしは強烈な違和感を感じていますが、
それと同時にわたし自身日常に流されてきました。
あの子の死は今もこれからも事実なのに。

その違和感を、きっとだれしもが感じるものなんだと慰められたとともに、
おじいちゃん(103才!)のまどみちおさんに、おじいちゃんなりの死に対する思いを教えてもらった気がしました。



# by jingxia-zhixiang | 2013-02-09 23:20 | ざっぴー

東京家族

みてきました。

今尚泣きっ面。

まず、急にドライブ行きが中止になってぐずるオサムをなだめ、外に連れ出そうと声をかけるおばあちゃんにウルリ。

その後も、ノリコとおばあちゃんとのやりとりとか、ショウジとお母さんの会話とか、みなとみらいの夜景をぼんやりみつめる夫婦とか、その夫婦の夕食風景とか、至るところで泣かされた。

どうもあれから、人の死というテーマにめっきり弱くなり、立ちまくるおばあちゃんの死亡フラグにいつくるかとビクビクしてたけど、ついに来たかと泣く。

「ユキちゃん、おばあちゃんこんなになってしまった」というおじいちゃんやユキちゃんの泣きっぷりに号泣。

もちろん、ノリコさんとおじいちゃんとの会話や、ユキちゃんの甲斐甲斐しい様子にも泣く。


なんでこんなに心が揺さぶられたか、考えてみる。

①狂おしいほど愛らしく描かれるみんなの日常や愛情がひしひしと伝わってきた。

とても丁寧に人間どうしのやりとりが描かれていたから、みんなが互いをどうとらえているかが痛いほど理解でき、それぞれに感情移入できた。

②愛おしい日常と残酷な非日常のギャップが鮮烈。

①の理由によって日常が浮き彫りになっているからこそ、おばあちゃんの死という非日常が痛いほど伝わった。

③非日常のなかの日常に、各人の大事にしていることがよく出ていた。

そのなかでも、どの兄弟より母の死を悔やむショウジと、恋人のノリコの優しさが温かかった。
形見分けの場面がとても印象的。

最たる波は、おじいちゃんの態度。
なんだかんだ子どもたちのことをよくみていて、都会で生きていくにちょっと不器用なショウジを認めて受け止められたのは、ノリコさんとの出会いや、皮肉にもおばあちゃんの死という、それでも幸せな感覚がおじいちゃんらしく描かれていた。

④おじいちゃんとおばあちゃんの愛

長年連れ添った夫婦はあんなにも強いものかと衝撃を受けた。
わたしにもああいう幸せがいつかはほしい。

あとは、やっぱり生徒の死が想像以上に染みついていて、映画とはいえ人の死はやるせなくなる。


以上、小津安次郎に惹かれミーハー心にみた『東京家族』から受けた数々の思いでした。



# by jingxia-zhixiang | 2013-02-02 23:09 | 趣味

日常に埋もれる非日常

昨日、うちで大きな死亡事故がありました。

職場は、事故が起こった当初から騒然。

情報が入るたびに放送がかかって教員が職員室に集められ、生徒への指示などが伝えられました。

今日は、後日行なわれる通夜と葬儀の段取りでてんてこまい。
やれ香典はどう、花はどう、PTAはどう、生徒の搬送はどう…

そろそろ、伊丹十三の『お葬式』を彷彿とさせる状況に。

非日常の処理をする雰囲気がかなり日常めいてることに、滑稽さや愛らしさを感じます。

最後に、亡くなった子のご冥福を心からお祈り申し上げます。
元気でな。



# by jingxia-zhixiang | 2013-01-17 09:28 | しごと

カバンの中身

カバンの中身_a0054629_18305269.jpg

マツコさんがいろいろ言ってたから、セルフカバンの中身チェック!

ガムがバラバラ入ってるのと、折りたたみエコバッグ以外は解説不要の普通。

やってはみたが、だれかおもしろいですかー?



# by jingxia-zhixiang | 2013-01-06 18:28 | 趣味

Tokyo 2

浅草の路上で、パントマイムショーをみる人だかりを発見。
真ん中では、渡辺謙似のおじさんが、寒いのに汗かきながら演技を披露してた。

成り行きでがっつりみることに。
こういうのって一抹のさみしさがあるから、がっつり入り込んじゃったことに若干後悔しながら、結局最後までつきあう。

最後のみせものはそこそこ盛り上がる。

で、彼が自己紹介をした。

「メランコリー鈴木です。」

「メランコリー」という言葉が、彼本人や状況を的確過ぎるくらいに表現してたのを知って、さらにショック。

でも、そのあと寄席みたけどね☆



# by jingxia-zhixiang | 2013-01-06 13:37 | 趣味

10あるうち1できればいい、の精神
by jingxia-zhixiang
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